
小谷美紗子さんの『うた き』
1999年リリース。ブックレットによるとレコーディングは1998年。
げ、もう10年前になるのか;
でも久し振りに聴いても全く色褪せていない。
メロディも音もその独特の歌声も。
そして何より、その詞のコトバのインパクト。
難しい言葉なんて何も無い。奇をてらうことを一切せず、日常のコトバを紡いでいるだけ。
なのに、ここにあるのは、他の誰にも無い世界。
いや、他の誰もが「そこまで言ったらミもフタも無いだろう」と避けて逃げてゆくような世界、か。
これまでに何百回聴いたか分からない「火の川」は、久し振りに聴いてもやっぱりぐさぐさと突き刺さってきた。
今となっては、1stからの小谷さんの世界は、ここがひとつめの頂点だったのかも、とも思う。
勿論、今の音楽も嫌いではないのだけれど。
サウンド的には、最近のトリオ編成のアルバムのほうが、この時代よりも鋭さが増していて、心地よく感じられたりもする。
でもその一方で、歌詞に占める日本語の割合が減っている印象が否めない最近のアルバムより、個人的にはこの時代の小谷さんの“うた”が好きです。
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